座間 社会
公開日:2012.08.03
野口さん、高桑さん
振り込め詐欺
連携で被害防ぐ
振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして、有限会社座間交通のタクシー運転手の野口誠さんと、平塚信用金庫座間支店の高桑卓弥さんが7月26日、座間警察署(陶山(すやま)和美署長)から感謝状を贈呈された。タクシーの運転手と金融機関職員が連携して、詐欺を防いだのは管内で初。
事件が発生したのは、7月6日。野口さんのタクシーに、高齢者の女性が乗車した。その態度に落ち着きがなかったことから、話を聞くと、息子が女性を妊娠させてしまい、慰謝料として100万円を要求されていることがわかった。「怪しい」と感じた野口さんは、被害者と一緒に同支店を訪れ、窓口で事情を説明。これに対応した高桑さんが、息子の元の携帯電話に確認を取り、詐欺を水際でくい止めた。事件の前には、息子をかたった犯人から女性あてに、携帯が壊れて番号を変えたとの連絡が入っていた。
陶山署長から感謝状を受け取った野口さんは「社会問題の振り込め詐欺を防げてよかった」と話した。高桑さんは「野口さんが事前に話を聞いてくれていたのが、(防止に)大きかったです」とコメントした。
同署管内では今年に入り、振り込め詐欺の被害が3件発生しており、被害総額は800万円ほど。未遂は、今回の事例も含めると2件。同署は「携帯番号を変えたなどと前兆電話がかかってくるケースが多い。不審な電話があったときは、1人で判断しないで下さい」と注意を呼び掛けている。
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