相武台南口商店会 「親善のベンチ」切断へ 歩道設置工事への理解呼びかける
相武台前駅南口を出て真っ先に目に入る、大理石製のベンチ。横を走る市道5号線の改良工事に伴い、このベンチが切断、縮小されることが決定した。工事は1月中旬にも実施され、横幅の3分の1以上がカットされる。ベンチ上のモニュメントは一度外されたのち、工事完了後に再設置される見込み。
このベンチは、かつて駅前の違法駐輪やポイ捨てに頭を悩ませた相武台南口商店会(戸津信義会長)が、駅前環境美化への一手として1997年に設置。駅前の風紀向上に大きな効果をあげ、以来17年にわたり駅前を見守り続けてきた。
ベンチの上には米テネシー州スマーナ市と座間市の姉妹都市締結を記念した、通称「恋人たちのモニュメント」が置かれている。両市の親善を称えたベンチとモニュメントは待ち合わせの目印としても地元住民に親しまれており、商店会には「何故切断してしまうのか」といった地域の声が多く寄せられているという。
安全求め約9年念願の道路改良
その一方で、同駅南口を抜ける市道5号線の歩道設置は、長年の念願でもあると、戸津会長は話す。
南口前は道幅が狭い三叉路で、車と歩行者が頻繁に往来する。事故発生への懸念から2005年、商店会員や市議会議員らが「市道5号線道路環境検討部会」を設立。安全な道路の模索や行政への呼びかけを実施してきた。
戸津会長は「より安全で安心のまちづくりを追求し、やむを得ず切断することになりました。皆様には是非ご理解を頂きたい」と呼びかけている。
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