日本フットサルリーグ(通称/Fリーグ)のチームに所属する「Fリーガー」を目指して、日々邁進する大学生がいる。座間高サッカー部出身の廣戸大志さん(21/緑ケ丘)だ。2月28日には、夢への第一歩として、サッカー大国・イタリアのフットサルチームの入団テストを受けるために日本を出発。約2週間滞在し、同国プロチームとの契約を目指す。
伊で夢に向けた第一歩
選抜テストは、留学の斡旋や支援を手がける「(株)ユーロプラスインターナショナル」が企画。廣戸さんは昨年1月、関東の大学フットサルリーグを対象とした国内テストを通過し、海外への挑戦権を手にしていた。
当初は、昨年春にイタリアに渡る予定だったが、「もっとトレーニングを積んだ上で挑みたい」と同社に直談判し、夏まで挑戦を延ばしていた。しかし、満を持して迎えた8月、体調を崩して2週間の入院を余儀なくされた。「徹底的に体調管理していた。何故このタイミングで」。思わぬ事態に心身ともに憔悴し、一時はイタリア行きを断念しかけたという。再び前を向くことが出来たのは、両親の言葉がきっかけだった。「気持ちを切り替えるのは難しいかもしれないが、諦めなければ結果はついてくる」――。同社も再挑戦を受け入れてくれた。そして先月28日、1年越しの挑戦が実現した。
期間中はローマを拠点に、2〜3チームのテストを受ける予定。プレーがチーム関係者の目に留まれば、すぐ契約の可能性もある。廣戸さんの持ち味は、体の強さを活かしたキープ力と、貪欲にゴールを狙う姿勢。日本人が認められるにはイタリア人以上のプレーをする必要があるとし、「泥臭く、自分の特徴を出し切りたい」と意気込む。
「人生を前進」
5歳からサッカーを始めた。小学校低学年の頃は地元クラブに、高学年から中学にかけては湘南ベルマーレのユースに所属していた。大学進学後にフットサルを始め、目まぐるしく状況が変わるスピーディーな展開の虜になり、Fリーガーを志すように。「ゆくゆくはフットサル日本代表になりたい」と目標を語る。
イタリア挑戦も夢への布石。「世界レベルの経験は必ずプラスになる。自分の人生を前進させるきっかけにしたい」と目を輝かせた。
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