市原水爆禁止協議会が、2007年に芹沢公園(栗原)に植えた「被爆クスノキ2世」。例年4月から5月にかけて生えていた葉が、今年は出ず枯れてしまったため、秋にも新しい苗木を植樹することが決まった。2月に園内で移植していたが、原因は不明だという。
この木は、長崎に原子爆弾が落とされた際、爆心地から約800m離れた山王神社にあったクスノキを「親」としている。著しく損傷しても生き残った姿は戦後復興のシンボルであり、今は長崎市天然記念物に指定されている。「2世」は全国に広がっており、座間市では同協議会設立50年と核兵器廃絶平和都市宣言25年を記念し植えられた。
今年2月に移植
もともと植えられていた場所は東側に木々が生い茂り、陽光が十分に当っていなかった。このため森に面した部分の樹勢が弱く、木全体が歪な形になっていたという。協議会はこれを受け、陽光を確保できる場所への移植を検討。作業に伴うクスノキへの影響などを考慮し、数十m離れた園内に動かすことが決まった。
移植は造園業者によって2月に行われた。しかし春になっても葉がつかず、6月に造園業者に診断を依頼したところ枯れており、来年以降も厳しいことが判明した。
前回と同じく山王神社のクスノキ2世を植える。市が加盟する平和首長会議から苗木の提供を受けるという。9月には届く予定で「出来る限り早く植えられれば」と担当者は話している。
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