製造業や建設業の「職人」によるコマ回し大会が9月30日と10月1日にハーモニーホール座間で初開催され、プラスチック製品などを手掛ける(有)樹脂リードモデル(迎(むかえ)隆一朗代表取締役/小松原)が優勝に輝いた。
中小製造企業が、その技術を結集したコマを持ち寄って戦うイベントは近年注目を集めている。特に全日本製造業コマ大戦協会が運営する「コマ大戦」は全国で開かれており、2月には世界大会も実施された。 今大会は、「産業フェアin ZAMA」(主催/座間市商工会)の一環として初企画されたもので、市内12社が参戦。各日のトーナメントを勝ち抜いた1位同士で優勝決定戦を行った。
ルールは簡単で、直径25cmの土俵で相手より長く回り続けるか、外に出せば勝ちになる。同社は初日、樹脂製コマで挑むも、大きな木製コマに敗れた。2日目はパワー負けしないようにと、重心が安定する真鍮製にチェンジ。この作戦が功を奏し、決定戦を含めて全試合ストレート勝ちした。
初代王者に迎代表は「嬉しい」と喜びながらも、「金属製だったので悔しくもあります」とコメントした。
「金属に負けない」
迎代表が、コマの魅力に取りつかれたのは約2年前。業態が異なる中小企業が技術の粋を尽くし、同じ土俵で戦う姿に惹かれたという。今は若手社員が中心となりオリジナル品を製作し、各地の大会に挑戦している。
大会の主流派は金属製だが、樹脂にこだわっている。試作を重ねて作り上げたのが、側面に両面テープを巻きつけて摩擦力を高めたもの。市内栗原の粘着製品加工メーカー「大協技研工業(株)」の協力を受けて完成したもので、回転時間が長い金属製に「短期決戦」を挑むスタイルだという。
同大戦は規模やルールによって、G1(全国大会)、G2(地方予選)、G3(エキシビジョンマッチなど)に分かれている。同社が過去に出場したのはG3のみ。今後はG2に出場し、将来的には全国大会にも挑戦したい考え。「樹脂によって金属製が活躍する大会に風穴を開けられれば」と意気込んでいる。
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