座間市と国内友好交流都市関係にある福島県須賀川市で420年以上続く火祭り「松明あかし」に、座間で製作した松明で参加しようと、市民団体「座間あかまつ会」(濱野真一会長)が準備を進めている。あす31日(土)に栗原小学校で市民参加型の茅入れ作業を実施する予定で、濱野会長は「子ども達に手伝ってもらい、復興や交流の想いを将来につなげていってほしい」と多くの参加を呼び掛けている。
友好都市の火祭り参加へ
松明あかしは「日本三大火祭り」の1つに数えられる祭事。起源は戦国時代にまでさかのぼり、約420年前に炎上した須賀川城の城主や家臣の鎮魂を祈るために始まったとされる。現在では30本を超える松明が、会場となる丘にずらりと並ぶ。その多くは須賀川市内の団体が手掛けたもの。同会は須賀川青年会議所の協力を得て参加する。今年は11月14日(土)の開催。
茅入れ作業は、同校PTAが主催する「くりくりまつり」内で実施。児童や市民と協力しながら、高さ8m、直径1・5mの松明に、市内の畑で収穫した茅を詰める。同校で事業を行う意図について濱野会長は「これから先、両市の交流を担う子ども達が須賀川を知るきっかけにして欲しい」と説明。当日は高さ約30cmで、大きな松明に括り付ける「小松明」も製作するほか、作業に参加した子どもたちの手形をつける横断幕も作るという。
作業時間は午前8時から午後5時までの予定。見学も自由とのこと。問い合わせは濱野会長【携帯電話】080・5009・7360へ。
復興支援と交流図る
座間あかまつ会は、須賀川が大きな被害を受けた東日本大震災の記憶を風化させず支援を継続しようと、20人ほどの有志が2012年に結成。初年度は、須賀川で大松明製作に携わるのみだったが、13年から自作するようになり、昨年は市民参加型で作業した。
年を経るにつれて、活動の目的も変遷した。座間市と須賀川市が13年11月に国内友好交流都市協定を締結してからは、復興支援に加え、両市の交流を深める狙いもある。
濱野会長は本番に向けて「3年目の取組み。今一度原点に返って、須賀川の復興と、両市の友好のシンボルとなれるよう松明を掲げたい」と意気込んでいた。
座間版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|