座間版 掲載号:2018年5月4日号
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入谷に伝わる「子育て地蔵」 440年以上続く風習

文化

右上から時計回りに1957年の地蔵と講中の子どもたち=石川幸江さん提供、大正・昭和時代に掲げられたのぼり、現在の「子育て地蔵」
右上から時計回りに1957年の地蔵と講中の子どもたち=石川幸江さん提供、大正・昭和時代に掲げられたのぼり、現在の「子育て地蔵」
 幾重ものよだれかけを身にまとい、440年以上地元住民に守られ続けてきた地蔵尊が入谷5丁目、羽根沢にある。「子育て地蔵」と呼ばれる、「諸龍地蔵尊」だ。

 高さ70cmほどのこの地蔵尊。子どもの健やかな成長を願い、1577年(天正5年)に建立された。頭には赤い頭巾をかぶり、首周りには名前と生年月日が記載されたよだれかけを多数着用している。

 これは、昔からこの近辺に住む石川家、奥津家、加藤家の8軒で構成される講中「地蔵講」によって守られているもの。今なお子どもが生まれる度によだれかけをお供えし、健やかな成長を祈願している。毎年3月24日には御堂の前にのぼりが立てられ、講中が輪番制で念仏供養を実施。1914年、53年、2006年には寄付を募って建て替えを行った。

子の成長切実な課題

 かつては山と田んぼに囲まれ、住宅が点在するだけだったという羽根沢。人口が少なかったからこそ、住民にとって子どもの成長は悲願だった。地蔵講の一員で、今年の供養を担当した石川清子さんは、「子どもが育つのが難しかった時代、お祈りできる子育て地蔵は大切な存在だったのでは」と話す。昭和期までは3月24日の供養の度に、各家庭で赤飯や煮しめを作って持ち寄った。「花見がてらみんなで集まった。子どもたちにとって子育て地蔵の周辺は、缶けりなどの遊び場でもあった」と懐かしむ。

 のぼりなどは講中のメンバーが大切に保管している。時には近所以外からよだれかけを供えに来る人も。「伝えていくことが大切。ずっと続けたい」と石川さんは話した。

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