座間市からは20年ぶりとなる神奈川県商工会青年部連合会会長が誕生した。地元経済の活性化に尽力する新会長・大矢新一郎氏と、座間市商工会青年部の新部長・木村大輔氏に話を聞いた。
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――就任の抱負を。
大矢新一郎氏(=以下大矢)「県の部員にまずは活動を楽しんでもらいたい。『楽しむ』ことが人を呼び、集うきっかけになる。単会ではできないことに取り組みながら、各地域の特色を生かし、『経営』でつながれるようにしたい」
木村大輔氏(=以下木村)「市商工会青年部には現在、50人の部員が所属しています。まずは部員皆さんの商売がうまくいくような事業を企画していきたい。それぞれの商売がしっかりしてこそ、地元の経済に貢献できるはず」
――事業継承、次世代の担い手不足について。
大矢「優良な企業だけど担い手がいなくて商売をやめてしまうことがあります。地元の企業は地域経済のためだけでなく、地域の財産。県だけでなく全国的に考えなくてはならないこと。地域と国を結ぶ役割として多くの情報を収集し、的確な発信をしていきたい」
木村「跡取りの考え方を変えなくてはいけない時期に来たと思います。市商工会の定款を変更し青年部員の資格を広げ、本人または親族となっていた資格を『後継者と認められる者』に改正となりました。子ども、親族だけでなく、社員の方も入会することができ一緒に“経営”を学ぶことができるようになりました。こういった機会を生かして、早い段階から経営を学ぶことは大切です」
――それぞれの団体の課題、目標などはありますか。
大矢「地域それぞれに課題があります。そしてそれぞれに成功例があって、失敗例があります。そういった情報をしっかり発信できるようにしたい。『地域や環境が違うから関係ないや』ではなく、学べることは貪欲に学んで、壁を作らず、仲間を作って自分の力に変えてほしい。『気づく』ことが大切。視点を変えて色々なことに気づく力が必要なのかなと思います」
木村「50人の部員が全員の仕事を知っている訳ではないので、互いの事業を紹介する機会を設けています。その中から『自分の仕事にも生かせるかも』という情報があるはず。異業種が集まる団体だからこそ、学べることもあります。柔軟に物事を考えて、前向きに取り組んでほしいです」
――それぞれ今後取り組みたいことは。
大矢「地域の垣根を越えて『自分がしたい仕事』が実現できるように手助けをしていきたい。地域の枠をこえて合同の就職セミナーなどを行い、したい仕事が身近になるような企画を行っていきたいと思います」
木村「もちろんですが部員一人ひとりは、まったく違う仕事をしています。花壇に例えると、まったく違う花が咲いています。背の高い花もあれば、小さい花を付けているものもあります。でも、それぞれの花が同じ志を持ち、同じ方向に向かって事業を取り組んでいきたいです。一輪の花も枯らすことのないようにすることが私の役目だと思っています」
――お忙しい中ありがとうございました。
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