「野良猫問題は環境問題」。そう語るのは、市民団体「ざまねこ 野良猫を増やさない会」の稲垣美佳さん(=人物風土記で紹介)と三浦小夜子さんだ。
人間の様々な事情で「野良猫」になったネコたちを発端に起きる問題は多岐にわたる。餌やりや糞尿、虐待、交通事故、多頭飼育崩壊など。挙げはじめればきりがない。しかもそれぞれの問題には、様々な価値観や事情が絡み、複雑化させている。中でも多いのは、「野良猫に餌やりをしていたら、そのネコがいつの間にか子どもを産み、野良猫が増えて困っている」というもの。「餌やりをしなければ増えないはずだ」という意見もあるが、その場所にネコが来なくなるだけで「全体的に増えていないということはない」という。だからこそ、これ以上不幸なネコを増やさないために同会では、ネコを一度捕獲し、不妊手術をして、元の場所に戻し、地域で育てる手伝いをしている。
不妊手術は現状、助成金などを利用して行っている。「野良猫の不妊手術を低料金でやってくれる動物病院が増えたら」と2人は話す。
野良猫の問題は、まだまだ知られていないことが多く、想像以上に野良猫以外の問題に発展している。餌やりや糞尿、多頭飼育によるご近所トラブル、虐待は人間の傷害事件に発展するケースもある。「まずは野良猫の問題を知ってもらって、地域のみんなで対策を考える雰囲気がつくれれば。野良猫問題の解決は地域全体の問題解決、安心して暮らせる町をつくることにつながると思う」。詳細は同会HPへ。
同会では10月13日(日)午後1時からサニープレイス座間で野良猫問題を考える講演会を開催。申込は、市生涯学習課【電話】046・252・8472へ。
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