今年創立20周年を迎えた「伊勢原ミニバスケットボールクラブ」の監督を務める 斯波(しば) 良将さん 伊勢原在住 27歳
指揮官と教師は生きがい
○…「ダン、ダン、ダン」。ボールを弾ませた音が夜の体育館に響く。「今日もよろしくお願いします」―。集まった子どもたちは、その音をかき消すほどの声であいさつする。今年20周年を迎えた「伊勢原ミニバスケットボールクラブ」の練習風景だ。「試合での勝利と人としての成長。この2つにこだわっています」。監督として選手たちを見る目は真剣そのものだ。
○…通常より小さなボールと低いゴールを使って行われるミニバスケット。同クラブには市内の小学生42人が所属。自身もOBで、2004年に周囲の依頼でコーチとしてチームに復帰、08年に監督になった。「監督としてこの節目を迎えられたことはうれしい」と喜びを語るが、表情に笑顔はない。来年1月に男女そろって出場する県大会にむけ厳しい練習の日々。取材中も視線は選手の方に。「戦う以上は勝つ」。監督・選手の強い思いで練習は緊張感と熱気を帯びていく。
○…伊勢原生まれ。友人とバスケットを始めたのは小学4年の時。激しくボールを奪い合うスポーツにすぐのめり込んだ。中沢中でも部活動でバスケットを続けたが、高校では部員不足などを理由に1年で退部。だが、大学の時にクラブのコーチになったことが転機となった。当時は英語に関心があり、将来は外国人を相手にするホテルマンを志していたが、選手と接するうちに「子どもの成長に関わる仕事を」と思うようになり、教員の道に進んだ。
○…24歳で教員免許を取得し、現在は高部屋小に勤務する。昼も夜も児童と過ごすことについて、その苦労を尋ねても「先生と監督をやっている時が一番楽しいですから」ときっぱり。試合の勝利は大切だが、やはり「日々成長していく彼らの姿が何よりうれしいですし、大切ですね」―。元気よくあいさつする子どもたちに目を細めた。
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