すべてが子どものため

　○…サッカークラブ伊勢原ＦＣフォレストの代表。クラブに通う子どもの保護者向けに始めた「フォレスト流子育て講座」がきっかけで、伊勢原青年会議所の子育てセミナーで講師を務めることに。「あっという間に終わってしまう子育てを楽しんでほしい。子育てに自信が持てるようになればうれしい」と話す。

　○…千葉県出身。小学校３年の時にクラスメイトに誘われてサッカーを始めた。それまではプロ野球選手を夢見ていたが仲間と毎日サッカーをするうちに楽しくなっていった。中学、高校とサッカー部に所属したが大学では楽しくサッカーをやりたいと自らサークルを立ち上げた。高校の教師になりサッカー部の顧問になる目標があり、大学４年の時ドイツに留学しサッカーの指導法を学ぶ。卒業後、ロンドンの日本人幼稚園に就職。２年後に帰国したあとは、湘南ベルマーレの巡回コーチなどを経て、２０１９年にクラブを立ち上げた。「サッカーを通して人間力を養うことが目的。皆が一緒に成長できるのが理想です」

　○…講座を始めたのは４年前。自身のスキルアップのため学ぶコーチングを、保護者にも伝えたいと思った。現在は保護者以外も参加し、別のチームのコーチなども受講する。「親が変われば子どもが変わる、子どもが変われば未来が変わる。子どもが健やかに、幸せに暮らせる世界にしたい」。コーチングへの意識が高く、空いた時間は学びに費やすという。「今は趣味が学びです」

　○…木の循環が地球のためになることを学び、木造のスタジアム建設をめざす。チーム名に森の意味のフォレストを名付けたこともその思いからだ。「サッカーで人と地球を結ぶのが目標」と微笑む。妻と２人の娘の４人暮らし。横浜市在住。