同じ目標に心を一つ

　○…部員38人を統率するリーダーとして、就任１年目のスローガンに掲げたのは「一味同心」。コロナ禍で暗い話題が多い中、伊勢原も決して盛り上がっている訳ではないと認識している。「希望の光を見出せるように、部員一丸となって、同じ目標や目的をもって伊勢原を盛り上げていきたいという思いを込めました」と語る。

　○…40歳までの青年経済人で組織する、伊勢原市商工会青年部。50年以上続く歴史ある青年部で、27代目の部長。「やはりプレッシャーはあります。せっかく任命して頂いたので、歴代部長の思いとともに未来へつなげていきたい」と丁寧な口調で話す。部長として、まず力を入れて取り組むのは部員の増強。月１回の例会や研修事業を通して、青年部に入って良かったと思ってもらえる活動の幅を広げていく。また、市民向けに開催する青年部最大のイベント、大納涼まつりは、感染症対策を講じながらできる方法を模索する。

　〇１９８６年、伊勢原に生まれた。江戸時代から続く小宮家の10代目。調理師学校を卒業後、家業の(有)こみや料亭に入り、代表取締役に昨年就任した。豊洲まで仕入れに行き、魚をさばく。「先代からの教えでもある、良いものを美味しく提供することを心がけています」。青年部には祖母の勧めもあり、２０１０年に入部。魅力は「人と人とのつながり。活動を通してできた人脈が財産になっています」と胸を張る。

　○…妻と９カ月の長女と３人家族。趣味は散歩とサーフィン。黒柴犬の「天（てん）」との散歩が日課で、朝と夜あわせて２時間は出かけているという。これからの目標を尋ねると、「大好きな伊勢原のために、生涯を捧げるつもりで頑張ります」と目を輝かせた。