大山阿夫利神社と北口本宮冨士浅間神社(山梨県)、高尾山薬王院(東京都)の3社寺による「全国災害復興並びに疫病早期終息祈願祭」が9月27日、大山阿夫利神社下社で行われた。これは、東日本大震災後の早期復興や国土安穏を願い、始められたもの。
大山の阿夫利神社、富士山の浅間神社、高尾山の薬王院の3社寺は、古くから山岳信仰の霊場として栄えた聖地。江戸時代には高尾山から富士山山頂をめざし登拝修行をした後、大山山頂まで登拝参拝が行われていたとされている。
この神事は、2011年3月11日に発生した東日本大震災後に「国家の一大事にともに祈ろう」と始められ、毎年行われている。会場は3社寺の輪番制で、大山阿夫利神社での開催は、今回が3回目となる。当初は東日本大震災の復興祈願として行われてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大、全国的な豪雨災害、世界情勢の不安定など、神道と仏道の垣根を超え、人々の安寧を願う形となった。
当日は、各社寺の代表者らおよそ20人が参列。厳かな社殿の中で、順番に祭詞や大祓詞の奏上などを行い、参列者全員で被災地の早期復興と国土や世界の安穏を祈願した。
大山阿夫利神社の目黒仁宮司は「東日本大震災を機に始められたこの復興祈願大祭ですが、近年は気候変動などの影響で全国的に災害が多発している。寺社が手を携えて祈りを捧げることで人々の心の支えになってくれれば。また、不安定な世界情勢で苦しむ人々が平和に過ごせるようになってほしいとの願いも込めた」と語った。
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