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公開日:2022.10.14

沼目山泉龍寺
12年に1度の本尊御開帳
10月15日に大法要

  • 10月10日には世話人らが回向柱を設置

  • 泉龍寺の薬師如来像(資料提供/伊勢原市教育委員会)

 沼目山泉龍寺(沼目1の571・平本祥啓住職)で12年に1度の寅年に合わせた本尊・薬師如来像の御開帳が行われる。本尊開扉は10月14日(金)の午後3時、翌15日(土)午前11時の開帳大法要後から16日(日)の午後3時まで参拝・拝観を行うことができる。

 泉龍寺は、新編相模風土記によると室町時代の1395(応永2)年の起立で、仏果禅師が開山した臨済宗建長寺派の古刹。本尊である東方薬師瑠璃光如来は厨子に納められ12年に1度の開帳時には扉が開かれ、参拝することができる。薬師如来は医療や薬を司る仏であり、疫病退散や健康長寿のご利益があるといわれる。

 伊勢原市教育委員会が編集・発行した「伊勢原の仏像〜伊勢原市文化財調査報告書第18集」によると同寺の薬師如来は寄木造、玉眼嵌入、漆地黒彩色で、像高は27・6cm。形姿は、薬壺を執る左手の位置が右手とほぼ同じ高さである点に特徴があると記され、地髪は髪際の中央にたわみを入れてカーブを付け、衣文はなだらかな起伏で統一されている。彫技はやや硬く形式化しており、制作年代は室町時代後半頃とされる。

 御開帳はこれまで1日のみだったが、今回は2日間実施される。本堂前に建てられた回向柱の五色の幕に触れるとご利益があるとされ、希望者には身体や安産の御守りとして有償で配られる。また、初の試みとして限定100部の御朱印帳を用意している。

 代表世話人の石井重満さんは「コロナ禍ではありますが、薬師如来様は病気治癒や疫病退散などのご利益がある仏様ですので、この機会にぜひご参拝いただければ」と話している。

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