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伊勢原版 公開:2024年5月3日 エリアトップへ

平塚市美術館で「平野杏子展」を開催している 平野 杏子さん 伊勢原市出身 94歳

公開:2024年5月3日

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平野 杏子さん

描くことは生きること

 ○…平塚市にアトリエを構え、現在も第一線で創作を行う。6月9日まで開催中の個展には、70年の画業を振り返ることができる代表作や初公開作品など約60点が並ぶ。「描くことはそのまま生きること。常に絵筆を握る生活を続けた」という言葉からは、女性作家が稀だった時代から活動を続けた先駆者としての情熱がほとばしる。

 ○…伊勢原市で生まれ育った。自宅の隣が本屋だったこと、小説家が近くに住んでいたこともあり、幼い頃から本の虫だった。「戦中・戦後の時代は訴えたいことを文にすることができなかったので、代わりに絵を描くことで表現していた」と画家の道に進むきっかけを語る。「一刻も早く東京で絵を学びたかった」と共立女子専門学校に入学し、旺玄会展で受賞を重ねた。

 ○…23歳から2年ほど、地元の中学校で彫刻や被服の教師として働いた。この頃、ヌードデッサンの技術が評価され、仕事の傍ら、新宿の研究所に赴き講師を務めた時期もある。結婚を機に24歳で平塚市に移り住んだ。2人の息子を授かるも、「育児と制作活動の両立に苦労した」。40代になると、華厳経の世界観を表した大作を制作。代表作は、韓国取材の際に出会った磨崖仏(まがいぶつ)を描いたシリーズだ。「南北戦争があった地に立ち、日本がこんな目に遭わないでほしいと思った」と平和への願いも口にする。

 ○…読書好きは今も変わらず、最近はエジプトの歴史本を愛読。眠れない時は童謡を繰り返し聞くといい、「多くの人に支持されている歌は全て気に入っている」とほほ笑む。女性画家としての活躍の場を自らの筆で切り開いた自負を胸に、「好きなことを伸ばして自立してほしい」と現代を生きる女性にエールを送った。

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