伊勢原 人物風土記
公開日:2024.05.24
比々多神社雅楽会の代表を務める
田渕 勝彦さん
桜台在住 66歳
肩ひじ張らず自然体で
○…三之宮比々多神社で開催されるまが玉祭で、25日(土)の「管絃と舞楽の夕べ」に篳篥(ひちりき)奏者として出演する。篳篥は縦笛のような楽器で、主に主旋律を担う重要なパート。今回はコロナ禍なども経て6年ぶり、12人編成で出演する。「源氏物語に特化し、物語に沿った演奏を披露する。演奏の前に物語の説明もするので、雅楽に興味がある人だけでなく、源氏物語が好きな人にも足を運んでもらえたら」と話す。
○…伊勢原生まれ。父親の影響で3歳からピアノを始める。伊勢原小学校では4年生から吹奏楽部に所属。中学2年の頃から音楽家の道を目指して教室に通い始め、東京芸術大学附属音楽高校へ。大学で講師を務めていた雅楽師の芝祐靖氏との出会いが人生の転換期になる。「先生に雅楽の道に誘われたのがきっかけ。人柄が素晴らしかったので、やってみようと思った」とほほ笑む。
○…卒業後、篳篥奏者として、雅楽演奏団体「伶楽舎」に所属。国内外で数多くの演奏会に出演するほか、文化庁のプログラムや新日フィルとの共演など多岐にわたる活動に参加する。「雅楽は拍子をとることが難しい独特のリズムや、独特の不協和音が魅力」と静かに語る。地元の音楽関係者が神社に推薦したことから、比々多神社雅楽会を立ち上げ30年。まが玉祭のほか、結婚式や神社の例大祭などで演奏を披露する。
○…趣味はカメラ。被写体は神社仏閣や商店街など、日常を切り取ったスナップ風の作品が好き。「かしこまった写真は苦手で」との言葉通り、肩ひじ張らない自然体な感じが人柄ににじみ出る。雅楽も「声がかかるうちは続ける」。17歳で初めてギャラをもらってから50年。依頼されて演奏するスタンスで今後も雅楽と付き合う。
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