「OMOIYARIフェスタ2011」を開く綾瀬青年会議所“和”のこころ委員会委員長 野中 真一さん 海老名市本郷在住 40歳
広く、正しく、逞しく
○…地元愛や自然を慈しむ心、家族の絆――。綾瀬の「OMOIYARI」が一堂に会す祭りを2日間に渡って開く。市民団体の活動や子ども達の合唱、「みんなで優しい輪を広げていきたい」。1年かけて準備してきたビッグイベント。7月5日には40歳を迎え、4年間全力で取り組んできた青年会議所も卒業の年。心厚き頑張り屋は集大成にむけ全力でひた走る。
○…「おもいやりと責任感」。父が興した金型設計業社に7年ほど前に新しく掲げた企業理念だ。遊び盛りの年頃から、朝から深夜まで仕事に打ち込んできたが、喧嘩をすれば飛び出すこともあった。ある日、飲み屋で偶然知り合った定年間近の大先輩に諭された。「お前がちゃんとやるなら俺が大手企業と仕事できるよう面倒をみてやる」。身に沁みた「おもいやりと責任」。それからは仕事を投げ出す事も、感情任せに怒る事もなくなり、5人ほどだった社員は数年間で30人に増え、現在は会社の実質的な舵取りをするまでに。新しい設備や技術を取り入れ仕事の幅を広げ、営業にも奔走。近隣の中小企業との相互協力を活かした「超短期」納品もうたう。
○…「家族で買い物に行ったりする時は特別な時間だよ」。3人の子どもと妻、家族への感謝と愛を忘れないお父さんの一面も。節電対応で休みがとれず、朝6時には会社にいる。週の半分以上を会社で寝泊まりするほどの忙しさだが「自分はまだまだ、もっとできる」と思えるのは会議所の仲間の影響。「みんなすごくカッコイイ」。同世代の志高い仲間に出会えた。
○…学生時代は学級委員や生徒会役員を務めた。役員選挙ではトップ当選。常に周りにはたくさんの友達がいた。正義感が強く、分け隔てせず心で友達と付き合うスタンスは昔から。大人になった今もたくさんの人が彼を囲む。「もしもーし、はーい」。日々の忙しさを感じさせない、穏やかな声で電話に出た。