神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
綾瀬版 公開:2013年9月20日 エリアトップへ

市内のイベントなどで手話通訳ボランティアなどを務める 深迫 笑子(ふかさこ えみこ)さん 上土棚中在住 67歳

公開:2013年9月20日

  • X
  • LINE
  • hatena

聞こえるだけで役立てる

 ○…緑化フェアやいきいき祭り、綾瀬のイベントで司会の横に立ち、小柄な体で大きな身振り手振りを使って「手話通訳」をする。聴覚障がいを抱える人にもイベントを一緒に楽しめるように、と15年ほどボランティアを続けている。

 ○…勤め先の工場の休憩室で、聴覚障がい者グループに話しかけられたことがきっかけで、手話を始めた。電話を代わりにかけるよう頼まれ、ただ伝えただけなのに喜ばれた。黙々と機械的に働く職場に咲いた笑顔がとても心地よかった。声にならない声と、身振り手振りのやりとり。しばらくして、手話の本を渡された。「ありがとう」など少し単語を覚えると、今度は仲間と行くバスツアーに一緒に来るよう頼まれた。「右手に何が見えるとか、集合時間とか、緊急時とか、聞こえる人が1人いるだけで彼女たちの安心感は格段にあがる。聞こえるだけで役に立てる事があると知りました」。初めて感じた『聞こえる人の世界』と『聞こえない人の世界』。仕事の合間をぬって、テレビや本、聴覚障がい者とのやりとりを通じ語彙や使い方を学び、5年ほどでボランティア登録できるまでになった。

 ○…8人兄妹の7番目。「笑子」という名前は、子守をしていた姉が「よく笑う子になるように」とつけた。現在の活動の根源には、喜ばれる笑顔、会話することでの笑顔がある。月2回開く手話サークルも基本は会話。「聴覚障がいの人だけでなく身体障がい者にとってもリハビリ的効果で、楽しくできる」。手話を通じ、笑顔の輪が広がった。

 ○…車いすの人にエレベーターのボタンを押したり「ボランティアは指1本でできる」。これからはもっと多くの人が手話やボランティアに理解を広め、笑顔を増やせたら、と願う。聞こえるだけで助けになれる、笑顔を返すだけでも、ひとつ単語を覚えるだけでも、笑顔にできることがある。これからも前向きに、楽しく、活動に取り組んでいく。
 

綾瀬版の人物風土記最新6

永野 貴義さん

高座クリーンセンター環境プラザの施設長として施設の情報発信に力を入れる

永野 貴義さん

46歳

1月10日

引地 純さん

綾瀬青年会議所の第41代理事長に就任した

引地 純さん

落合南在住 39歳

1月1日

渡井 和夫さん

綾瀬市園芸協会の会長として農業振興に取り組む

渡井 和夫さん

上土棚南在住 60歳

12月13日

齋藤 悦子さん

綾西地区でフォークダンスと民謡を教えている

齋藤 悦子さん

綾西在住 76歳

11月29日

太田 淑夫さん

会長として綾西自治会の50周年に立ちあった

太田 淑夫さん

綾西在住 67歳

11月15日

加藤 功さん

吉岡買い物支援ツアーを立ち上げた

加藤 功さん

吉岡在住 74歳

10月18日

あっとほーむデスク

  • 1月24日0:00更新

  • 12月13日0:00更新

  • 11月29日0:00更新

綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2020年1月24日号

お問い合わせ

外部リンク