綾瀬市商工会青年部桜まつりを開催する事業委員会事業委員長を務める 山田 浩明さん 深谷中在勤 32歳
「桜」に吹く新しい風
○…2年前に前委員長が会場を市役所南側広場に移した桜まつり。今開催では、出店数が伸び悩んでいたフリーマーケットのテコ入れを行った。ここ10年ほど受け入れを行っていなかったハンドメイド作品を出店可能にし、募集も48店舗と大幅に拡大。「本当にそんなに集まるのか」と不安を口にする周囲を説得し、結果は50店舗の出店が決定した。「まつりの雰囲気は大きく変わると思います」と、自信を覗かせる。
○…市内深谷中の紙のリサイクル会社「(株)山愛綾瀬営業所」に勤務。同事業所ができた時に1年務めたが、「別の仕事を見たい」と先輩の誘いを頼りに名古屋へ。その後、父である社長が体調を崩したため3年前に家業に戻った。名古屋で学んだのは「人の繋がりの大切さ」。綾瀬に戻った際、取引相手が商工会青年部員だったことを知り、地域に入ろうと即入会を決めた。「入って本当に良かった。仲間ができたし、仕事も広がりました」と話す。
○…横浜で生まれ育つ。趣味は子どものころからやっているサッカーと、釣り。20代前半の頃までは友人と社会人サッカーをやっていたが、今は多忙なため年に数回、時間がある時に釣りを楽しむ程度。3歳と0歳の子を持つ父親で、「あとは子どもに振り回されています。でも、可愛いですよ」と笑顔を見せる。
○…今回、新たな試みとして「ふわふわ」や「キッズカート」など、子連れが楽しめる催しにも力を入れた。「多分、自分に子どもがいるからだと思います。昔だったら、この発想は出なかったかも」。また、ツテを伝いダンス世界大会に出場した高校生をステージの目玉に招くなど、幅広い世代が楽しめるよう工夫している。「せっかく綾瀬で仕事をしているのだから、外から人を呼べる良いまちにしたい。今回、色々変えたのはそのための一歩。今年の良い点、悪い点を来年に活かしたい」と語る瞳は、5年後、10年後を見据える。