先週末、突然衆議院の解散報道が吹き荒れた。本紙では、綾瀬市を含む神奈川13選挙区の立候補予定者に緊急取材を行った(9月19日起稿)。
現職の自由民主党・甘利明氏(68)は、まだ安倍晋三首相が直接言及したわけではない、と前置きした上で「北朝鮮の脅威が下がることはなく、むしろ高まっていくため、今の方が良いのでは」と解散のタイミングについてコメント。「アベノミクスのミクロの部分の対応が争点」と話した。
民進党神奈川県第13区総支部長の太(ふとり)栄志氏(40)は「国民のためではなく、多くの疑惑を隠す党利党略のための解散」とバッサリ。選挙戦については「これまでの草の根の活動で見えてきた課題克服と、100年後の日本の社会像を見据えた改革を真っ直ぐに訴えていきたい」と語った。
日本共産党神奈川県青年学生対策部長の岡崎裕(ゆたか)氏(39)も「『森友』『加計』疑惑の真相究明にふたをしたまま、多数の議席を確保し、憲法改定を狙った党略的対応」と批判。「安倍政権を退場に追い込むチャンスと捉え、本気の野党共闘の実現と、わが党の躍進へ全力を尽くす」と答えた。
安倍首相は国連総会から帰国後の今日22日(金)にも、今後の方針などを明らかにするとみられている。