台湾開催のBFAアジア選手権で優勝した全世代侍ジャパン社会人代表チームに所属した 山内 佑規さん 市内深谷(現・落合)出身 29歳
ブレない野球で日本代表に
○…全世代侍ジャパンはプロのトップチームをはじめ、選考で集まる各世代の日本代表チーム。社会人チームにはドラフト候補に名前が上がる選手も所属する。初の代表選出に「とても嬉しかった」と人懐っこい笑顔を見せるが、試合での仕事はきっちりこなす。捕手として3試合にスタメン出場し、それ以外でも交代で出るなどほぼ全ての試合に絡んでいる。初戦では5打数5安打5得点の活躍を見せ、決勝にもスタメン出場し優勝に貢献した。
○…兄の影響で幼稚園から野球を始め、小学校時代は少年野球チーム「落合スターズ」に所属。城山中野球部を経て桐蔭学園に進学し、レギュラーとして甲子園を目指した。夢破れたが野球の道を諦めきれず明治大学に進学。ここでもレギュラーの座をつかみ、主将も務めている。卒業後も「野球ができる環境を」と東京ガスに入社し、硬式野球部に所属。現在は主将として、チームをまとめている。
○…結婚し、夫人と2人で同社家族寮に暮らす。旅行が好きで、たまのオフは夫婦で遠出することも。部の練習があるため今は国内が精一杯だが、「落ち着いたら海外に行きたい。国内も城や歴史を巡る観光とかもいいですね」と話す。趣味はかつて遠征先で買い集めていたご当地キューピー。今では持ってないものが少ないが、遠征時には所持していないものがないか、チェックしているそう。
○…11月には社会人野球二大大会の1つ、「日本選手権」が開幕する。今はこれに向けた練習に余念がない。侍ジャパン社会人チームも来年、「アジアの五輪」と呼ばれるアジア競技大会を控えているが、「まずは自分のチームが勝つことが前提。ここで結果を残した上で来年、また候補に名前が挙がれば嬉しいです」と謙虚に語る。30歳が引退を考えるラインだという社会人野球。「悔いを残さぬよう、ブレずに自分のプレーを貫く」という強い意志で、日々の野球と向き合う。