綾瀬版 掲載号:2018年6月22日号
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6月18日から始まった「あやせ工匠塾」の講師を務める 大場 洋美さん 吉岡東在住 68歳

若手育てる「綾瀬の匠」

 ○…匠の技を若手に伝え、綾瀬のものづくり技術向上を目指す「あやせ工匠塾」の講師を第1回から務める。これまで3回行われ、14人の教え子を輩出。学んだ若手は6回の講座で目に見えて実力が上がり、後日見学に行った職場では上司の評価も上がっていたという。「技術に自信がつけば、仕事の動きが違ってくる。若手が育つ様を見るのは楽しい」と微笑む。

 ○…難易度の高い溶接を得意とする(有)大場工業所の取締役会長。もともと周りから技術的な相談を寄せられることが多く、市から講師依頼がきた時は二つ返事で引き受けた。機械メンテナンスで良い環境を整えることと、溶接時の「音の変化」に重点を置き指導している。「ただ一点、いい音がするところが必ずある。この2つを習得すれば、どんなに条件が変わっても安定した溶接ができる」と、職人の顔。

 ○…山形県出身。5人兄弟の家庭で育ち、早く家計を楽にしたいと中学卒業後に横浜に働きに出た。5年経った頃、文通相手の今の夫人に手紙を出しに行く時、バイク事故で生死の境をさまよった。「目覚めたら、両親となぜか今の妻がいて。いまだに何でかわらないけどこの時、結婚を決意した」と振り返る。その後、腕を磨くため退職し、様々な現場を渡り歩き独立。創業後も貪欲に技術を磨き続けた。10坪から始まった工場は、今は息子が社長を務めている。

 ○…最初、何がわからないかもわからなかった塾生が、回を追うごとに自ら質問するようになる。初回に提出させる課題は、修了時には全てできるようになっているそうだ。「これが、とてもやりがいがある」と満面の笑み。「今はとにかく健康に気を付けて、生涯現役でいたい」。この仕事に就いて半世紀以上。いまだ衰えぬ情熱があった。

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