綾瀬市商工会青年部花火大会の運営委員長を務める 鈴木 一哉さん 上土棚中在住 30歳
責任感と感慨深さと
○…夏を締めくくる綾瀬の風物詩である花火大会の運営委員長を務める。30歳での抜擢は歴代の委員長に比べて若く、「責任重大だと感じます」と気を引き締める。協賛金集めは終わり、取材時点では看板設置や道路警備の詰め、当日準備を残すのみの状態。万全の体制で、明日の花火大会を迎える。
○…主催団体である商工会青年部には5年ほど前に入会。会社が商工会の会員であったことから、家業に入ったのを機に先輩から誘いを受けた。2代目である父親が青年部OBで馴染みもあったことから快諾。経営者やその後継者仲間ができ、経営やまちづくり活動など多くを学び、青年部の活動にのめり込むのに時間はかからなかったという。「とてもやりがいを感じています」と話す目は、気力に溢れる。
○…綾瀬で生まれ育つ。総合建設・設計・施工・管理を行うタイヨー産業(株)で働く。創業者である祖父や2代目である父の背中を見て育ち、自然と建築の道を志した。自身も今は3歳と1歳の娘の父親。どんなに忙しくても毎日のお風呂は欠かさず、「とてもかわいくて原動力になる」と顔をほころばせる。趣味は父に仕込まれたアウトドア。今も親子仲良く海釣りに出かけているようで、「いずれは娘も連れていきたい」と夢を語る。
○…年々変わる周辺環境の調整に対応するため今年は動きを前倒し、協賛金集めをさらに組織的に動けるようシステムを変更した。「いいところ、悪いところがあったので来年に活かしたい」と、すでに次を見据えている。「自分が子どもの頃から親しんでいた花火大会。今後も続けるには乗り越えるべき課題はたくさんありますが、まずは明日の本番を安全第一で楽しんでもらえるものにしたい」。真摯に語る姿から、責任感の強さが伺える。