吉岡東の(株)オクト(池田彰社長)がこのほど、「神奈川がんばる企業」に認定された。今回は41社が選ばれ、綾瀬市内では3社目となる。
県内中小企業の社会的認知度アップや従業員のモチベーション向上を目的に県が行っている同事業。独自の工夫などにより、成長している企業が選ばれる。
オクトは2009年8月に創設された会社。もとは自動車部品の樹脂・鈑金加工を主軸としていたが、創設から3年後の2012年8月に航空機事業を立ち上げた。
規格が厳しい航空機業界でアイデアや材料の調達能力、仕上げを行う職人の技術力などが認められ、順調に取引先を増やし業績を伸ばしてきた。アクリル磨きや検査治具など、高い技術を擁する仕事は一部残るが、今は7〜8割を航空機事業が占める。2013年からの5年間で利益が204%伸び、社長自身も県から講演依頼を受けるなど発展を遂げている。
今後は少し前に導入した「加圧オーブン」を本格稼働させ、モックアップ(模型)だけでなく製品も作れる体制を強化していく。また、同社の技術を使い木組みの「組子行灯」をふるさと納税返礼品として製作するなど、意欲的に活動する。