あやせ国際フェスティバルでゲストスピーカーを務める 門間 亜里沙さん 寺尾本町在住 38歳
外国籍児童のこれから見据え
○…国内のみならず韓国やドミニカ共和国、ポーランドで日本語教育に携わり、現在は海老名市日本語巡回指導員として小・中学校で日本語を指導。綾瀬でも日本語ボランティア教室「キッズかけはし」のサポーターを務める。豊富な経験からゲストスピーカーとして「国や市が外国籍の人の定住化を図る中で、その子どもたちも増えていく。そこにどういう問題が起こりうるか、どう対処すべきかなどを話そうと思っています」と語る。
○…沖縄の石垣島出身。JICAのOBだった中学時代の担任の話を聞き、国際活動に興味を持った。JICAについて自分で調べ、より詳しく知るため高校の時に説明会に参加。大学も将来を見据えた学部を選んだ。1番の希望学科ではなかったが、この時取得した教員免許が今の活動に役立っている。大学で初めて外国籍児童の日本語指導ボランティアに携わり、卒業後3カ国目のポーランドで再び子どもに関わったことが児童への日本語教育に目を向けるきっかけとなった。
○…3歳と1歳半の娘の母。「早くから触れることで外国籍の人がいる環境が当たり前になって欲しい」という思いから、許可が出れば研修に連れて行くこともある。自身は旅行や読書、韓国で教わった剣道など多趣味。多忙にも関わらず今は「瞬読」のマスターや、通信で小学校の英語教員免許取得に挑戦している。
○…今後、市内だけでなく県央も視野に入れた外国籍児童の入学・編入前日本語支援拠点「プレスクール」等の開催を目指し動いている。「子どもだけでなく、保護者も支援できるシステムを作りたい。言葉を学び日本の生活に溶け込むことは治安の安定や地域活性化につながるはず。微力でも、一石を投じることができれば」と語った。