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綾瀬 トップニュース教育

公開日:2019.03.08

言葉と子どもの「かけはし」に
外国籍児童向け日本語教室

  • 真剣に勉強する児童

  • 手作りおやつタイムで交流

 外国籍の子どものための日本語教室「キッズかけはし」(太田淑夫会長)が、綾北福祉会館で毎月第1〜3水曜の午後3時から4時に開催されている。会の立ち上げから約1年。現在はベトナム・ペルー・スリランカの生徒8人が通い、スタッフとの交流を楽しみながら日本語を学んでいる。

 教室設立のきっかけを作ったのは、太田会長とメンバーの1人である永田義人さんだった。定年後、ボランティアに携わりたいと考え家も近所だった2人は、日本語ボランティア養成講座受講を機に1歩を踏み出した。

 方向性を模索する中で、「市内で大人向けは他にあるが子ども向けがない」と、外国籍児童のための日本語教室を検討。市内で外国籍児童が多い天台・綾北小から歩ける綾北福祉会館を会場に選んだ。

 太田会長は「日本語を読めるけど、発音できないという子は少なくない。今後、日本でずっと生活するかもしれないし、ちゃんと話せるようにしてあげたい」と思いを語る。

 現在、教室には男性3人、女性5人のサポーターが所属している。学年や個々の学力に合わせた指導を行い、授業前には教え方や課題共有のための会議を実施。個々に連絡ノートを作り、学習状況の共有も行っている。

 日本語を学ぶことで学校での成果も出ているようで、通う子どもが友達を誘ったり、就学前の兄弟がお試しで通うなど広がりも見せている。

 月200円の参加費にも、会のこだわりがある。「無料だと、ただのたまり場になる可能性がある。多少なりお金を払うことで”学びにきている”という意識を保護者にも児童にも持って欲しかった」と永田さんは話す。

 同教室では通常の指導だけではなく、宿題の手伝いやゲーム感覚での学習、日本の生活で必要な知識の習得なども行う。また、ボランティア団体「ぱくぱく食堂」協力のもと手作りおやつタイムで交流を図るなど、ユニークな取り組みもある。

 キッズかけはしに関する問合せは太田会長【携帯電話】090・3219・7030へ。

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