大戦末期、高座海軍工廠(現在の座間市など)で戦闘機の製造に従事した台湾少年工の歴史をまとめた75周年記念誌「日台の固い絆 台湾高座会」が完成した。作成にあたったのは、昨年10月に開催した「台湾少年工来日75周年記念大会」の石川公弘実行委員長ら。
記念誌は、過酷な環境下で働く少年工たちの様子や地元民との交流の記録、過去に行われた周年大会の様子などが290ページに渡って収録された「保存版」。台湾高座会の李雪峰会長ら元少年工6人の寄稿文も掲載されている。元台湾少年工は、現在90歳前後。交流活動を引き継ぐ子や孫の世代は日本語が分からない人が多いことから、中国語訳も併記した。
記念誌は周年大会の参加者に配布されるほか、台湾と日本全国の図書館、近隣市の小中学校などにも寄付される。