神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
綾瀬版 公開:2019年10月4日 エリアトップへ

綾瀬市民俗芸能保存協会の会長として市民文化祭に参加している 小宮 量基(かずもと)さん 早川在住 74歳

公開:2019年10月4日

  • X
  • LINE
  • hatena

生涯かけて守る

 ○…早川の五社神社に伝わる祭り囃子太鼓「かまくら」の文句を口ずさむ。「テンテテスクテン、スッテン、スケテンテン…」。地域の子どもに最初に教えるリズで、50年以上、ここから指導を始めている。10月5日に文化会館で行われる令和元年度市民文化祭、伝統芸能部門で発表を担う綾瀬市民俗芸能保存協会の会長を務め、伝統芸能の保存に日夜奔走する。いわば文化部の「いだてん」ともいえる存在だ。

 ○…74歳になった今も

電気工として現場に立つ。「頼まれれば行く程度。小遣い稼ぎだよ」と笑いながら、手元にある書類をゴソゴソとあさる。電気の話には気もそぞろで「これが子どもたちに渡してる紙。これは、かまくらで、これが、しちょうめ」そう笑いながらどこか控えめに差し出す。「テンテテ…」などとカタカタが並ぶ紙の束。これが囃子の教材という。

 ○…終戦直後、1945年9月に早川で生まれた「戦争っ子」。同級生はみんな、ひとくくりにそう言われて育った。中学を出ると電気工の専門学校へ通い始め、同時に芸能プロダクションの門をたたき俳優養成所がある新宿に足しげく通った。子どもの頃から演じることに興味があり「俳優になりたかった」。昨年で終演したものの「目久尻歌舞伎会」での活動も楽しみのひとつだった。

 ○…地元では「早川はやし連保存会」を率いて35年になる。月3回、2

時間の夜間練習を45年間続け、その時々にやってくる地域の子どもたちと接してきた。「初めのころの子はもう60近くなるんじゃないかな。お囃子は健全育成の場でもある」と自負している。屋敷にある6坪のプレハブ事務所が日中の居場所。「囃子連を絶やさないことが生涯の仕事。まだまだ頑張らないと親から笑われる」という。

綾瀬版の人物風土記最新6

永野 貴義さん

高座クリーンセンター環境プラザの施設長として施設の情報発信に力を入れる

永野 貴義さん

46歳

1月10日

引地 純さん

綾瀬青年会議所の第41代理事長に就任した

引地 純さん

落合南在住 39歳

1月1日

渡井 和夫さん

綾瀬市園芸協会の会長として農業振興に取り組む

渡井 和夫さん

上土棚南在住 60歳

12月13日

齋藤 悦子さん

綾西地区でフォークダンスと民謡を教えている

齋藤 悦子さん

綾西在住 76歳

11月29日

太田 淑夫さん

会長として綾西自治会の50周年に立ちあった

太田 淑夫さん

綾西在住 67歳

11月15日

加藤 功さん

吉岡買い物支援ツアーを立ち上げた

加藤 功さん

吉岡在住 74歳

10月18日

あっとほーむデスク

  • 1月24日0:00更新

  • 12月13日0:00更新

  • 11月29日0:00更新

綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2020年1月24日号

お問い合わせ

外部リンク