昨年秋に綾瀬市内の60歳以上を中心とした男女19人で結成された綾瀬シニア劇団「もろみ糀座」の初公演となる発表会が12月19日、横浜市中区の県民共済みらいホールで開催された=写真。
もろみ糀座は県の事業による一般公募で集まったシニア世代が綾瀬市を拠点に活動する劇団で、今年3月の本公演をめざして毎週1回の稽古を重ねている。その中間発表に位置付けられたこの日の舞台には、シニア劇団を運営する劇団「スタジオソルト」の舞台俳優ら3人が参加。大好きな綾瀬市が4分割され、周辺市と合併する話が持ち上がる中、第九の替え歌に乗せて綾瀬の存続を訴える住民の姿を全員で熱演した。
出演した深谷中の岩城敬さん(78)はこの日が娘の出産予定日だった。「リハーサルで大失敗して不安だったが無事に終わった。本当に嬉しい。スマホで生まれたか確認しなきゃ」と目を潤ませ、舞台を振り返った。
もろみ糀座は今後も稽古を重ね、3月1日に綾瀬市オーエンス文化会館で公開リハーサルを行い、3月15日に県民共済みらいホールで成果発表公演を開催する。