きれいで住み良いまちに 愛川町 4月1日から環境美化条例を施行
愛川町で4月1日からゴミのポイ捨てやバーベキューなどででる調理くずの放置、飼い犬のふん放置などの迷惑行為に対する罰則規定を定めた「愛川町みんなで守る環境美化のまち条例」がスタートする。
条例制定の背景は、近年身近な生活環境に悪影響を及ぼす行為が増加していることがあげられる。町環境課によると、生活環境に関した町に寄せられる苦情はこの5年間で3倍になっているという。しかし、迷惑行為の多くを占めるポイ捨てや飼い犬のふん放置などは既存の法律や条例では対応が困難なため、新たな条例の制定に至った。
条例は環境美化の推進にあたり、事業者・土地所有者・町民等に町の施策に協力し、環境美化に努めること、町は、町民等の自主的な活動を支援することなどの役割を明らかにしている。
禁止されるのはポイ捨て、調理くず等の投棄・放置、落書き、たん・つばの吐き捨て、深夜の花火の5つ。また遵守事項としてごみ収集所の清潔保持、飼い犬等の適正管理など6つを定めている。違反者には指導や勧告、命令など必要な措置を講じることが出来るよう規定されている。命令に従わない場合には、内容に応じて、公表や2万円以下、5万円以下の罰金が科せられることもある。一方、環境美化活動に積極的に取り組むなど、条例の目的達成に寄与したと認められる人や団体等の表彰規定も盛込まれている。