愛川町が来年度から、半原地域における観光拠点構想づくりに着手する。地域の観光施設や資源、立地条件などの基礎調査を実施して利用の方向性を絞り、住民の意見も反映しながら構想案の策定を目指す。
町は、2月に発表した20年後の未来を描く「愛川町都市マスタープラン改訂案」で半原地域の活性化について触れており、今年度の予算案でも「半原地域における観光拠点構想づくり」として約1300万円を計上している。
3月1日に行われた愛川町議会3月定例会の一般質問では、井上博明議員(日本共産党・9期)が小野澤豊町長に半原地域の活性化について質問した。
小野澤町長は「半原はかつて糸の町として栄えた土地。今は賑わいが薄れているが、あいかわ公園や宮ヶ瀬湖などにも隣接し、観光客を呼び込む場として活用が望める」と展望を語り、「繊維会館や半原水源地なども含め、半原をひとつのエリアとしてとらえ、観光拠点として調査する予算を計上した。観光拠点の構想づくりに着手する」と答弁した。
担当の町企画政策課によると、今後の具体的なスケジュールや構想案の作成手法については「未定」としているが、新年度は半原地域の地勢や交通・施設の状況、地域資源などの基礎調査を実施。地域の全体像を把握したうえで利用の方向性を絞る。官民連携なども含めて複数の案を作成し、実現の難易度や財政状況など様々な角度から構想案を策定するとしている。
同課では、庁内策定検討組織を設置して構想案を策定する方針だが、この他にも町の若手職員によるチームを組織し、アイデアを募ることも検討している。また、「町民の皆さんの声も積極的に聞き、策定を進めたい」としており、ファミリアミーティングなど様々な方法で意見を募り、構想案に反映させていく予定だという。
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