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愛川・清川版 公開:2016年11月4日 エリアトップへ

2年がかり 竹のギター 中津の柏木さんが手作り

文化

公開:2016年11月4日

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力作の竹ギターを手にする柏木さん
力作の竹ギターを手にする柏木さん

 独学でギターづくりをしている愛川町中津の柏木勇次郎さんが、2年間かけて竹のギターを完成させた。

 柏木さんは、2001年からギターを手作りしている。作るのはクラシックギター専門で、既に十数本のギターを手掛けている。

 竹のギターは2014年から製作に取り組んだが、最初は失敗の連続だった。

 丸い竹をまっすぐの板状にしなくてはならないため、切り出した竹をニクロム線とアイロンの熱で少しずつ伸ばしていく作業が必要だが、力加減を間違えれば割れてしまう。地道にじっくりと作業は続いた。

 板状の竹を厚さ3㎜から3・5㎜まで削り、これまで木のギターで積み重ねてきた経験からボディーの形を決めた。竹の節目があまり目立ちすぎないように、板の組み合わせには特に配慮したという。

 この他にも、柏木さんのギターはネックやヘッドも手作り。弦が張られると約40kgの力がかかる部分のため、単純に竹を重ねただけでは素材の弾性で曲がったりねじれたりしてしまった。そこで、ヘッドには角度を保つためにローズウッドを内部に使用。ネックには強度が高いクワを仕込み、さらにコクタンで補強した。

 音の良し悪しを左右する重要な塗装については、7カ月かけてごく薄く78回も重ね塗りして仕上げた。

 できあがった竹のギターは、柔らかくも厚みのある独特の音が特徴だ。柏木さんは「とにかく難しかった。できないと諦めそうになったが、夢だったので、完成して嬉しい」と笑顔。

 できあがった竹のギターは、柏木さんの工房(【電話】046・285・3115)で見ることができる。

 珍しい竹製のギター。過去にはヤマハが製造販売していたが、現在は生産中止になっている。
 

力がかかるネックやヘッドには独自の工夫も
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