相模川水系広域ダム管理事務所が11月11日(土)、宮ヶ瀬ダム下にある津久井導水路取水口の施設見学会を開催する。同水路の貫通20年を記念して行われるもので、普段は開放されていない導水路操作室などを見学できる。
国土交通省では、河川に関連する施設の生い立ちを振り返り、果たしてきた役割を再認識してもらおうと、完成から一定期間を経過した施設を紹介する「アニバーサリープロジェクト」を推進しており、今回の見学会もこの一環。同水路の施設見学会は、完成してから初となる。
見学会の時間は午前10時から午後3時まで。宮ヶ瀬ダム下にある石小屋ダム脇のテントで直接見学を受け付ける。普段は立ち入ることができない導水路管理用道路や内部の操作室などを見学できる。
なお、同水路施設の見学は無料だが、県立あいかわ公園の駐車場は有料(普通車500円)となる。
神奈川県民の飲み水を提供する宮ヶ瀬ダム。水資源の有効利用のため、相模ダムや城山ダムと連携した水の総合運用を図っている。
津久井導水路は、宮ヶ瀬ダムから道志川に一方通行で水を送ることができる施設。常時運用されている施設ではないが、城山ダムや相模川が渇水になった時など、全体の水量にあわせて水を供給する。宮ヶ瀬ダムにはこの他に、道志川からの水を宮ヶ瀬ダムに供給する道志導水路もある。同事務所では「初の機会ですので、多くの方に見ていただけたら」と話す。