任期満了に伴う愛川町長選挙は6月17日に投開票が行われ、現職の小野澤豊氏(65歳)が新人の小島淳氏(37歳)を破り、再選を決めた。投票率は前回を12・16ポイント下回り35・23%だった。
小野澤氏は、町内小中学校へのエアコン設置や急行バス運行などこれまでの実績をあげながら、「任期の4年間で解決させることが難しい課題もある。町の発展と町民の元気と幸せのために、2期目に挑戦したい」と出馬を表明。温かい中学校給食や新規バス路線の運行、横須賀水道半原水源地跡地での拠点づくり推進など、2期目で目指す政策を訴えた。
小島氏は、「都内へのアクセスが悪いという町の課題は数十年来変わっていない。子や孫が代々住み続けられる町にしたい」と出馬を表明し、橋本駅へのバス路線運行や行政主導の町並みづくりなどを掲げた。また、水源地跡地での拠点づくりについては「税金を使った赤字の補てんが懸念される」と反対を表明した。
投開票日となった6月17日。開票が始まると、角田にある小野澤氏の選挙事務所には続々と支援者が集まった。
午後10時の1回目の速報で当選確実が伝えられると、一斉に拍手が沸き起こった。支援者の前に姿を現した小野澤氏は「心から感謝を申し上げます」と頭を下げた。
翌日には同事務所で当選報告会が行われ、約300人の支援者の前で小野澤氏は「投票率は下がったが、得票は前回から約1200票増えた。皆様への感謝を忘れず、町民4万1千人の幸せのために、全身全霊で尽くしてまいります」と語った。
半原での拠点づくりも議論となり、投票前の6月10日に行われた厚木青年会議所主催の公開討論会では町文化会館ホールがほぼ満席。町民の関心の高さがうかがえたが、投票率は35・23%と伸び悩んだ。投票所ごとの投票率では、第1投票所(川北区・宮本区)が最も高く41・77%。最も低かったのは第8投票所(大塚区・六倉区)で20・07%。当日の有権者数は32394人で、投票者数合計は11414人だった。
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