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公開日:2018.08.24

仏果スカイクラブ
「日本一過酷な駅伝」完走
初出場で21位健闘

  • 富士山を走る仏果スカイクラブ

 仏果山を拠点に活動する「Bukka Sky Club(仏果スカイクラブ)」が8月5日、「日本一過酷な駅伝」と言われる秩父宮記念第43回富士登山駅伝競走大会に出場。初挑戦ながら、21位で完走した。

 スタートの御殿場駅前から一気に富士山頂まで駆け上り、折り返してゴールの御殿場市陸上競技場を目指す同大会。距離は11区間47・93Kmだが、1チームの出場選手は6人。一人の選手が往路の登り区間と復路の下り区間両方を走る。

 特徴は3258mの標高差。特に山頂付近は急勾配に岩が散乱して足場が悪く、酸素も薄いため過酷を極める。

 仏果スカイクラブは2016年に設立され、現在30人ほどが所属している。仏果山を拠点に山道を走るトレイルランニングや清掃登山などの活動を行うほか、様々なトレイルランニングやスカイマラソンの大会にも積極的に参加している。

 以前から出場を夢見ていたが、昨年からメンバーの機運が高まり、出場に向けて動き出した。出場経験がある同クラブの佐藤圭介代表を中心に、雪解けを待って6月から富士山での試走を重ねた。「仏果山には登山道と舗装路があり、大会コースに近い部分もあった。登りの力もあり、選手皆に出場できるだけの『下地』があった」と佐藤さん。町一周駅伝での有力選手にも声をかけ、万全のチームで大会に臨んだ。

 今大会は一般の部で約100チームが出場。コースの過酷さゆえに差が広がりやすく、多くのチームが途中繰り上げになってしまい、襷をつないで完走できるチームは毎年3割ほどだという。

 同チームはスタートから20位前後を安定してキープ。4時間37分53秒で襷を繋ぎ切った。順位は21位だった。佐藤さんは「繰り上げまで時間は本当に紙一重だったと思います。繋ぎ切れた嬉しさと充実感があって、楽しかった」と笑顔で振り返る。チームの駅伝監督を務めた小島大さんは「手探りでの挑戦でしたが、目標を大きく上回る成果となり、愛川町の存在感を全国のランナーにアピールできました。まだまだ伸び代の大きな仏果クラブの更なる飛躍にご期待ください」と話す。

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