横須賀・三浦 教育
公開日:2026.09.25
県立横須賀高校 絶滅した植物 復元へ一歩 全国発表会で入賞
県立横須賀高校3年の河野隼佑さんと長谷川渉晴さんが、兵庫県で開催された「スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」でポスター発表賞を受賞した。週約1時間の課外学習で2人が3年間取り組んだのは、三浦半島で絶滅した植物を標本に付着している種子から復元する研究だ。
研究では横須賀市自然・人文博物館と連携し、植物標本に付随して保管されている種子が長期間保存された後も生きているかを調査。種子の呼吸の有無が分かるテストを行い、生きている可能性がある種子を土に植え、生育を観察した。
数種類検証する中で特に注目したのが、かつて三浦半島に生息し、現在は地域絶滅している「ウラギク」だ。標本種子からの発芽には成功したものの、その後の成長は止まってしまった。そこで2人は、元々自生していた場所に戻すだけではなく、生育環境そのものを考える必要があると判断。生育に適した場所をコンピューター上で予測するモデリングツールを活用し、三浦半島のどこにウラギクが生育可能かを推定した。現地にも足を運び、土の状態や周辺の植物などを調査。その結果、三浦半島内に新たな生育適地が存在することが判明した。
中学生の頃から環境保全に興味があり、同研究を選んだ河野さんは「本格的な分析は初めてだったが、最後まで妥協せずに取り組めた」と笑顔。幼少期から生物が好きな長谷川さんは「専門家に指導してもらえる貴重な機会だった」と振り返った。今後は受験に専念するため研究に区切りをつけた2人だが、3年間の積み重ねが「いつか実際の保全活動に役立てば」と期待を寄せる。
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