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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2026.10.30

インクルーシブな社会をめざす「YOKOSUKAそだちのたね」の代表を務める 大島 秀星さん 横須賀市鴨居在住 33歳

  • 大島 秀星さん (写真1)

誰もが隣で笑い合える社会へ

 ○…思い描くのは、障害のある子もない子も当たり前に隣で笑い合える街の姿だ。インクルーシブな社会の実現を目指す団体「YOKOSUKA そだちのたね」を立ち上げた。自身も軽度知的障害とADHDを抱える高校生の長男を持つ当事者家族。支え手として将来不安と社会の壁をいつも感じている。「障害があるから支援される、という一方通行ではなく、子どもたちが輝く姿を当たり前に発信したい」。切実な思いが立ち上がるきっかけとなった。

 ○…企画したイベントは、単なる交流の機会にとどまらない。授産施設に参加を働きかけて「将来の働く場」を提示するなど、当事者の未来を見据えた仕掛けを用意。秋の回は悪天候に見舞われ延期となったが、春に向けて奔走。「一度きりで終わらせず、継続して地域の土壌にしたい」と前を向く。手始めに所属する若手経済人の団体の協力を得て講演会を実施。「ともに生きる」家族の姿を発信する。

 ○…母子家庭で育った。中学時代、「早く一人前になって母を安心させたい」と、祖父や父と同じ防水工の世界へ飛び込んだ。高校には進まず、がむしゃらに腕を磨いて20歳で独立。親族の看板に甘んじる「二代目・三代目」の呼び名を嫌い、技術と信用だけで取引先を開拓してきた。「現場は新車と同じ。傷一つ、ゴミ一つ残さない」。その矜持を胸に毎日、汗を流している。

 ○…情熱の原点は、街づくりを率先垂範してきた先輩たちの背中だ。その姿に刺激を受け、「次は自分たちの番。かっこいい大人の姿を子どもたちに見せていく」と世代交代を買って出る。「自分たちの”種まき”を見た誰かが何かを感じ、この街のために動き出してくれたら最高」。行動の連鎖を期待している。

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