横須賀・三浦 社会
公開日:2026.09.25
災害時ペット避難 受け入れ進むも、「自助」「共助」重要 飼い主の備え鍵
大地震や集中豪雨が頻発する中、ペットの避難対策に注目が集まっている。過去の災害でペットと離ればなれになるトラブルや避難所での飼育をめぐる混乱が相次いでいるためだ。これの対応策として、9月15日に横須賀市で開催された「ペット同行避難セミナー」には、関心を寄せる多くの参加者が集まり、熱心に耳を傾けた。
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同セミナーでは、防災士でドッグトレーナーの松本秀樹氏らが登壇し、災害発生時の心構えと備えの重要性を語った。
松本氏は、ペットと共に安全な場所へ逃げる「同行避難」の正しい考え方や避難時に必要な持ち物などを紹介=表参照。その前提として、飼主自身の命を守る「自助」が最優先であることを述べた。ペットに対しては、日頃からのしつけや環境変化に動じない適応力、マイクロチップ登録といった準備に加え、いざという時に飼い主同士で助け合う「共助」のネットワーク作りが必要不可欠であると訴えた。
避難所での現状
避難所での受入体制には自治体によって違いがある。横須賀市では、震災時避難所全69箇所で同行避難の受け入れが可能だが、屋外飼育が原則。犬や猫などの小型哺乳類のほかに鳥類を受け入れている。飼い主の中には「一緒に過ごしたい」と希望する人も少なくないが、市の担当者は「不特定多数の人が集まる場所のため、動物が苦手な人への配慮が必要」としており、アレルギーや感染症防止の面での懸念もあるという。
こうした理由から車中泊を考える人には、横須賀・三浦遊技場組合との協定で確保している郊外型店舗8つの駐車場を案内。多様な避難形態を対案として示している。
三浦市は「同行避難」を基本方針としているが、受け入れ施設は指定していない。各地区の避難所運営委員会が施設状況に応じた飼育場所などを判断する仕組みだ。両市ともガイドラインやマニュアルを作成しており、動物アレルギーや動物が苦手な避難者に配慮し、人とペットの生活エリアを区分して指定場所などで飼育する方針を定めている。
今後、横須賀市では国の指針改定に合わせて受け入れるペットの生体種を広げる考え。ガイドラインの更新に足並みを揃えながら、避難訓練の実施時などでペットの受け入れルールの周知を進める。三浦市も地域での訓練や協議を通じ、実情に合った受入体制を検討していくという。
行政のペット避難の受け入れは拡大傾向にあるが、松本さんは「自分とペットの安全確保を最優先して、有事を想定した動きをイメージしておくことが大切」だと説いた。
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