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横須賀・三浦 社会

公開日:2026.09.25

台風25号 横須賀・三浦 最大級の豪雨被害 災害対応優先で花火大会中止

  • 記者会見した上地市長

    記者会見した上地市長

  • 被害状況を報告した出口市長

    被害状況を報告した出口市長

 台風25号の接近に伴う記録的な大雨に見舞われた横須賀市は9月24日、緊急記者会見を開き、上地克明市長が市内の被害状況と今後の対応を伝えた。

 台風が最接近した同月21日は、昭和49年の「七夕豪雨」を超える総雨量450mm以上の豪雨を記録。市内各地で大規模な土砂崩れや冠水が発生した。上地市長は「全庁を挙げて被災者支援と生活再建に取り組む」と強調した。

 市は21日午前8時に市内20カ所に避難所を開設して「高齢者等避難」を発令。同日午後1時には市内全域(16万4244世帯、36万1116人)に避難指示を出した。指定避難所にはピーク時に75世帯126人が避難。消防や自治体による対応が進められたが、土砂崩れ等により長井地区の3人が犠牲となった。市に通報があった被害は、土砂災害135件をはじめ道路や橋梁の被害114件など計404件に上った。

 上地市長は「これほどの豪雨に見舞われるとは想定していなかった。崖地の多い本市において民有地の崩落が深刻だった。行政の対応の限界を痛感した」と述べた上で、法制度のあり方などを含めて今後の防災体制を検証していく考えを示した。

 市は被災者支援策として、相談窓口や支援メニューを網羅した公式ポータルサイトを同日に開設して周知を始めたほか、同日に受け付けを開始した罹災証明書の発行業務を全庁態勢で迅速化する。

 災害対応を最優先するため、同月27日に予定していた「よこすか開国花火大会」の中止を発表した。10月中の実施予定事業に関しても精査を進めており、近日中に方針を発表するとしている。

旭小 土砂流入で臨時休校

 三浦市では、同月24日に行われた定例記者会見で出口嘉一市長が被害状況を報告した。

 市は9月20日、大雨や台風の接近に備えて市内3カ所(市役所第2分館、南下浦コミュニティーセンター、初声市民センター)に避難所を開設。神奈川県への台風最接近を前に、21日午後4時には災害対策本部を設置し、神奈川県を通じて自衛隊に災害派遣を要請した。

 三浦では降り始めから22日午前5時までの雨量が365・5mmに達し、48時間降水量として観測史上1位を記録。24日午後5時までに117件の土砂崩れが発生した。特徴として、大量に水を含んだ農地が、地すべり的に崖下へ崩れた状況が多く見られたという。

 これにより、初声町和田では崩壊した家屋で30代女性が犠牲となったほか、諏訪では車の走行中に土砂に巻き込まれた人が重症を負い、上宮田では土砂被害による行方不明者の捜索が続いている(24日午後5時現在)。また、旭小学校では体育館や学校の敷地内に大量の土砂が流入。連休明けの24・25日は臨時休校となり、28日以降の対応についても未定となっている。

 市内全域に避難指示が発令され、市は防災無線やSNS等で避難を呼びかけたが、3カ所の避難所を活用したのはピーク時で68人。全市民の0・177%にとどまった。出口嘉一市長は、「より多くの市民が避難することが望ましかったが、土砂災害が頻発する地域ではなく、市民の想定を超えたのではないかと思う」と述べ、「地球環境の変化により、同じような災害発生も考えられる。その危険性について、改めて市民への普及啓発に改めて取り組んでいかなければならない」と今後の対応策について話した。

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