鎌倉のとっておき〈第4回〉 光明寺裏山の展望
大町を南へ進み、材木座にはいり一気に潮の香りが強くなったあたりに光明寺はあります。きょうは、お寺の前を通り過ぎ裏山を目指します。高さにすれば20mぐらい上がったところでしょうか、左後ろを振返ると、私が一番好きな鎌倉の景色を眺めることができます。
山門の大きな瓦屋根が見えます。その向こうには白波のたつ青い海、砂浜には人影が見えます。強い日差しを浴びた町並み、周辺の木々の新緑も鮮やかです。しばらく眺めていると鎌倉の自然、生活、文化までも感じることができるようです。
実は、光明寺裏山からの展望は、昭和54年に定められた「かながわの景勝50選」に選ばれています。その旨を刻んだ石碑もありますが、むしろそのあたりからはほとんど何も見えません。時間と共に展望も変化してしまったということなのでしょうか。県のホームページには、「周辺の環境等の関係で展望が悪くなっておりますのでご紹介を差し控えます。」と書かれています。
写真は、石碑から少し南へ行き、第一中学校正門近くのトンネル付近からのものです。少し背伸びをしての撮影ですが、展望を見るには今はこの角度が最善です。鎌倉ファンとしてのお願いなのですが、トンネルの上あたりに見晴らし台を作っていただけないものでしょうか。そうすれば、視界もさらに開け、びっくりするような展望が開けるに違いありません。
(石井卓郎)
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