茅ヶ崎出身のルダシングワ真美さんは、アフリカ中央部のルワンダで身体に障害のある人に無償で義足を製作・提供する活動を30年近くにわたって続けている。帰国中の真美さんに、現在の活動について聞いた。
真美さんは1989年、ケニアに留学した際、後に夫となるガテラさんと出会った。内戦で混乱するルワンダから難民として逃れてきたガテラさんから、民族対立に端を発する虐殺で100万人ともいわれる人が犠牲となったこと、多くの人が足を失ったにもかかわらず義足を付けることもできないことなどを聞いた真美さん。自身も幼い頃の医療事故で右足に障害がありながら「祖国で傷ついた人の力に」と話すガテラさんに心を動かされ、義肢装具士になることを決意した。
横浜の義肢製作所での5年間の修業を経て、97年にルワンダに渡った。2人で義肢製作所を立ち上げ、これまでに1万人を超える人に義足を提供してきた。30年近く活動が続いてきた原動力について真美さんは「やはり夫の存在が大きい。彼には誰かの役に立ちたいという強い信念がある。その分、仕事には厳しく楽をさせてくれないんですけれど」と笑う。
近年力を入れるのは、より支援が行き渡りにくい地方への巡回事業だ。開設した拠点が度重なる洪水などで政府によって撤去されてしまったり、コロナ禍による中断など紆余曲折を経ながら、今年3月に再開した。
支援の輪広げたい
毎年一時帰国しており、今年も8月中旬まで、約3カ月間滞在する。その大きな目的が、活動への理解と支援を広げることだ。
「やっぱり直接話を聞いてもらうことは重要」と、茅ヶ崎FMの番組に出演したほか、茅ヶ崎市内の中学校やカフェでの講演を予定しているという。「活動を始めた当初から支援してくれる人もいて、本当にありがたい。今後は理念を受け継いでくれる人も育てられたら」と話している。
活動の詳細は「ワンラブプロジェクト」で検索または真美さんの各種SNSで確認を。
![]() 取材に答える真美さん
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