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逗子・葉山 教育

公開日:2025.12.19

小坪小
校庭に牛がやってきた
児童が搾乳など体験

  • 乳牛の搾乳をする児童

  • 子牛と触れ合う児童たち

 逗子市立小坪小学校(池上慎吾校長)で12月10日、乳牛や子牛との触れ合い体験を通じ、動物への関心を高め、命の尊さを伝えるとともに、酪農への理解を深めることを目的に「神奈川県わくわくモーモースクール」が開かれた。主催は県内の酪農家、乳業者、行政、関係団体、学校関係者などでつくる神奈川県酪農教育ファーム推進委員会。

 校庭にトラックで運ばれてきた牛が現れると児童からは「わぁー」と歓声が上がった。その後、搾乳や子牛のブラッシング、牧場の仕事についての話を聞くなどの、それぞれの体験場に移動した。

 搾乳体験をした5年生の村田奈樹(なつき)さんは「想像していたよりも柔らかかった。絞って1回で出てくる牛乳は量が少なく貴重だと分かった。これからは大切に飲みたい」と語った。子牛のブラッシングをした1年生の男子児童は「フワフワしていて可愛かった」と笑顔を見せた。

 2・4・5・6年生は教室でバター作りを体験。4年生の女子児童は「家で食べるバターよりなめらかで生クリームみたい」と言って、おいしそうに試食していた。

 池上校長は、「児童たちには、命の大切さを知り、牛乳を安心して飲めるのは、手元に届くまでに多くの人の努力や協力のおかげだと感謝して、食べ物を大事にしてほしい」と思いを語った。

 同イベントは2009年にスタートし、今年で16回目。県内の小学校を毎年1校ずつ巡回している。企画事務局長の倉持茂さんは「子どもたちの笑顔のために今後も継続していきたい」と意欲を見せた。

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