寒川神社 大注連縄(しめなわ)3年ぶり新調 「夏越(なごし)の大祓(おおはらへ)」などの神事を前に取り替え
寒川神社本殿の大注連縄が平成20年9月以来、およそ3年ぶりに新調された。作業は6月14日から16日まで3日かけて行われ、大注連縄が向拝前に取り付けられた。この時期に取り替えが行われるのは珍しいという。
注連縄とは神域と現世を区別するもので、悪気が入り込まないよう社殿の入口などに張られるもの。これまで、新年に向け秋ごろに新調されることが多かったが、今回は6月30日に行われる「水無月大祓(夏越の大祓)」や浜降祭を新しい注連縄で迎えようと実施された。
大注連縄を作成したのは寒川神社職工奉仕会の会員である(株)金子建材土木(寒川町宮山・金子一茂社長)。全て職人による手作業で、藁を固めた3本の縄を8人がかりでよじって1本にしていったという。大注連縄は5月9日から約1ヵ月かけ完成。長さ約14・5m、中心部の太さは2・1mになり、重さは1tにおよぶ。
新しい大注連縄の取り付けは16日に行われた。お祓いの後、作業場があった同社から寒川神社の向拝前まで、職人約30人が担いで大注連縄を運搬。現地で下げ藁を取り付け、左右を棒などで支えながら、2本の滑車で吊り上げていった。参拝客が見守るなか、水平になるよう微調整の末、取り付けが完了した。同神社の利根康則宮司は「神道はよみがえりの信仰ともいわれます。この度の注連縄の更新により、全国の氏子崇敬者、ことに震災で被災された皆様が寒川大明神の更なる御神威をうけられ、復興発展の力となることを祈念します」と話している。
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