12品目を資源化へ 11月の回収から実施
ごみの減量化、資源化の方策のひとつとして、寒川町は11月1日から古紙・衣類布類の回収に12品目を追加する。
町環境課によると、昨年の東日本大震災以降、大量の災害廃棄物(がれきなど)が出た影響で、最終処分場などの埋立地が逼迫している状況にあるという。全国的にごみの減量化、資源化は急務となっており、寒川町でも同様に、喫緊の課題となっている。
寒川町の2011年度のリサイクル率は約22%。ここ数年、リサイクル率は横ばいの傾向にある。同課はごみの減量化を図るため、今年4月から稼動している茅ヶ崎市との共同施設「寒川広域リサイクルセンター」を活用して、資源化の呼びかけを実施。また、10月から南小学校の給食残渣(残飯など)の堆肥化も行っている。堆肥化はモデル事業として開始されたもので、寒川東中学校付近に設置した20台のコンポストで行っている。
今回、古紙・衣類布類の回収に12品目が追加されたのも、こうした取り組みの一環。回収業者の協力を得て、これまで可燃ごみ、可燃粗大ごみ、不燃ごみとして処分していたごみの一部について、国内や海外での再利用や、工場用雑巾などにリサイクルできるようになった。
11月から古紙・衣類布類の回収に追加になるのは、カバンやバッグなどのほか、靴や毛皮の衣類、ぬいぐるみなど。靴は両足揃っていること、衣類は洗濯などをした後の清潔な品であることが条件。回収日に出す時は、透明または乳白色のビニール袋に入れて出す。雨にぬれた場合は資源化できず、可燃ごみなどになってしまうため注意が必要だ。イメージとしては「リサイクルショップなどに出せるもの」の回収だという。同課は「年度途中ですが、少しでも早めの対応を、と考え実施することになりました。埋め立てに回るものが少しは資源に回せるようになるのでは」と話している。
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