昨秋に行われたパッケージデザイン講座。寒川町の教材となった豊月堂(一之宮)の『梶原まんじゅう』が、講座のデザインを採用して『MANJU KAGETOKI』として発売されている。
「もともと旧パッケージの包装紙が品切れに近くなり、新しく発注しようとしていたのです」と話してくれたのは、一之宮の御菓子処『豊月堂』の店主・天利幸一さん。そんなとき目にしたのが、この講座のチラシだった。チョコボールのパッケージをデザインした佐藤勝則さんが講師を務めるこの講座。天利さんはこのタイミングで出会えた縁を感じ「うちの商品を教材として使っていただければ」と受話器を握っていた。
店舗の近くにある梶原景時館址にちなんだ和菓子『梶原まんじゅう』。干しぶどうとバター入り黄味餡を使った少し洋風の作り。『梶原』と『洋風』の一見関連性のない2つの魅力を、講座に参加した女性の感性で結びつけることになった。外国人や女性を新たなターゲットに設定し、SNS映えすることなども考慮に入れ、デザインのテーマは『折り紙』に設定。商品名も『MANJU KAGETOKI』に変更した。
出来上がったデザインを見た天利さんは「いいものを作っていただきました。すべてお任せするつもりでいたので、嬉しかった」と話した。実は、天利さんはどんなデザインが上がってきても、それを新パッケージとして包装紙を発注するつもりだったという。
同講座では、同時に茅ヶ崎と藤沢の特産品もデザインし、茅ヶ崎の熊澤酒造株式会社の「かっぱシリーズ」のどぶろくが期間限定で発売されることになっている。
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