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寒川 文化

公開日:2019.06.14

町役場のすぐ近く
前方後円墳の新事実

  • 管玉(左)は、首飾りの一部で、4世紀後半の埋葬をうかがわせる遺物。左の鉄製品は用途は謎。穴が開いている。土器片からみても4世紀後半と考えられるという。

  • 文化財学習センターに展示されている実測図 『埋蔵文化財緊急調査概要5応神塚古墳』 神奈川県埋蔵文化財調査報告24神奈川県教育委員会1982より

今年2〜3月に町が調査4世紀後半建造の可能性

 町役場の近くにありながら、あまり知られていない前方後円墳「大神塚古墳(応神塚古墳)」。この地域の有力者を埋葬したとも言われる古墳について、町教育委員会が今秋にも町民向けの発表会を開くことになった。これまで古墳時代の「5世紀」に造られたという説だったが、今年2月〜3月に行われた調査によって、さらに古いものである可能性が出てきた。調査は明治期に東京帝大の教授が行っており、鏡や刀などが見つかっている。町が文化財保護のため、約110年ぶりに発掘を実施。従来の説では「木棺直葬」や「簡単な粘土槨」とされていたが、今回後円部の頂上付近を掘ってみたところ、石が敷かれていたことが分かり、盗掘坑も見つかった。この古墳は後世に前方部が削られており、元の形がまだよく分かっていない。教育委員会では来年2〜3月にも古墳のくびれたウエスト部分にあたる場所を調査する予定だ。

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