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公開日:2019.09.20

寒川からJ1のピッチへ
杉本大地選手(横浜F・マリノス)

  • 広い掌 寒川小時代からキーパーを務めている

  • 加入して3シーズン目、待望の日産スタジアムデビューを果たした©Y.F.M

 横浜F・マリノスのキーパー・杉本大地さん(寒川町出身・26歳)が、8月17日のセレッソ大阪戦からスタメンとして初登場し、これまでに4試合に出場している。

ボールを怖がらない少年

 同チームに所属するキーパーは4人。それまで出場していたパク・イルギュ選手が負傷し、杉本さんが起用された。マリノスはリーグ3位で9月28日(土)にベガルタ仙台戦を控えている。

 小さい頃の夢は「駆けっこで1番になること」。そこで興味を持ったのが、ひたすら走るサッカーだった。寒川SCの頃からキーパー一筋で当時指導していた柄澤博さん(62)の記憶は「飛んでくるボールをまったく恐れない子」。本人によると「空手もやっていて蹴りやボールにも慣れていました」。練習や試合の合間には母親が持たせてくれた「バクダンおにぎり」をほおばった。ハンドボールほどの大きさで、中身は焼肉がぎっしり。身長187cm・85kgの体格は「残すとひっぱたかれる」母親の料理の賜物だ。

 小学4年生の時に親の転勤で浜松へ引越し、ヤマハジュビロ浜松、京都サンガF・C・U-18に入り、J2京都サンガから徳島ヴォルティスへ、そして2017年にマリノスに移籍。試合と練習の合間に寒川の実家に帰る事もあるという。

 結果が求められるプロの世界で目指しているのは「自分のやるべき事をパーフェクトにやる事、つきつめる事。信頼を勝ち取らねば、結果もついてきませんから」。古巣・寒川FCの子どもたちには「いつか同じ寒川出身同士、Jのピッチに立てたら」とエールを送った。

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