寒川版 掲載号:2019年10月18日号 エリアトップへ

この秋読みたい新刊 旭が丘中OB、新井淳平さんも執筆

文化

掲載号:2019年10月18日号

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 相次ぐ台風で家にこもりがちなこの秋、本を探すなら地元寒川町出身・新井淳平さん(35)の短編小説がおすすめだ。旭が丘中のOBであり、大学卒業後にバーテンダー職を経て、テレビドラマのノベライズ小説『猫侍 久太郎、江戸に帰る』で小説家デビュー。オリジナル小説『シンデレラゲーム』を原作にした同名映画作品が劇場公開され、現在は作家兼フリーライターとして漫画原作やゲームシナリオなど様々な分野で活躍する。そんな新井さんに、小説家を志したきっかけやこだわり、目標などを教えてもらった。創作の道を歩もうとしている人への、エールもこめて―。

なぜ作家に??

 「小説家になる」--中学校の卒業文集〈将来の夢〉の欄に、私はそう書きました。特段、読書感想文や作文の授業が好きだったわけではありません。ただ、小説、映画、ドラマ、漫画等を問わず、とにかく物語が好きでした。

 しかし、中学時代の終盤はいわゆる不登校となり、暗中模索。同人誌を作って漫画の即売会で手売りしたり、パソコンでゲームを作ってネットで無料配布したり、いろいろなことをしました。その結論として抱いた目標が、小説家になることでした。学校を離れたことで社会から逸脱したような認識があり、社会復帰の方法を考えあぐねていたのですが、目標が決まったことで行動を始めることができました。

 現在、私は講師を務めている専門学校の授業で「物語の根幹は〈目標→障害→達成〉だ」と話しています。私という主人公の人生--物語は、十代のとき「小説家になる」という目標を抱くことで幕を開けました。ですが、障害が立ちはだかります。それは文章力が拙いことであったり、人の気持ちをうまく想像できないことであったりしました。では、この障害を乗り越えるためにはどうすればいいのか。私は予備校に通い始め、今でいう高卒認定を取得し、大学へと進学しました。目標達成のために必要だと思えたからこそ、実行できたことです。

 欲という言葉は悪く言われることもしばしばですが、人生を動かすための強い推進力でもあります。自分の欲とそこから生まれる目標を大切にする。それは大小の問題ではなく、例えば「お腹いっぱい好きなご飯を食べたい」でも「テーマパークで泊まりがけで遊びたい」でもいいのです。その欲があれば、そのためにがんばることができます。傍目には辛く思えるようなことでも、前向きに取り組むことができるようになります。

 もう一つ大事なのは、人に迷惑をかけないこと--人を大切にすること。私が作家への道を歩み続けられたのは、今も寒川町に住む父親の理解があってこそ。そして、志を共にする仲間の存在があってこそでした。一時の感情で人との縁を切ったりしない。今回出版された小中学生向けショートショート集『意味がわかると鳥肌が立つ話(学研)』も、卒業校「大阪アミューズメントメディア専門学校」が御縁での執筆参加でした。

 人を大切にすることで、結果的に私はあの日の目標を達成することができました。しかし、それはひとまずの目標。まだ自分の求める「小説家」というあり方には程遠いところです。だからこそ、今後も自分の目指す場所に向かって、一歩一歩邁進して行きたいと考えています。

「意味がわかると鳥肌が立つ話」(C)Saki Kurama, Gakken 2019
「意味がわかると鳥肌が立つ話」(C)Saki Kurama, Gakken 2019

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