短い竹刀で相手を制し、隙を見て長い竹刀を打ち込む。県内でもレアな存在の二刀流剣士が、地元寒川中学校や総合体育館で練習している。寒川出身の会社員・日高智範さん(43)に、試合の醍醐味などを聞いた。
日高さんは小学生の頃に剣道を始め、しばらく地元を離れた後、34歳で剣道を再開。この時ふと頭に浮かんだのが少年時代に見た『六三四の剣』だった。アニメ化もされたこの漫画に、二刀流の人物が登場する。「自分にもできるかも」。早速専門の道場で基礎を学び、後は書籍やネット上の動画を見て独学した。二刀流の剣豪といえば宮本武蔵は外せない。武蔵の著した「五輪書」を読んで感じたのは「何にでも挑戦した人物だった。器用だったのかも」。
始めてみると1本の竹刀とは違う世界に惹きこまれた。足の運び方も、使う筋力も違う。独特な構えを見せると相手の戸惑いが伝わってくる時もあれば、動じない人もいる。今の目標は5段への昇段だ。
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