寒川町の2040年度までの指針となる「総合計画」の基本構想が7月30日に町議会で可決された。これをもとに来年3月末までに実施計画を作り、具体化させる。
町では昭和45年から5つの総合計画を打ち出し、経済情勢などの変化に合わせて節目ごとに施策を見直してきた。
新たに打ち出した将来像は「つながる力で 新化するまち」。町では昨年度町民参加型のワークショップや講演会を開いてきた。参加者の意見も聞き取りながら「進化」や「深化」ではない、新しく変わることへのチャレンジをこめた「新化」という造語に決めたという。この2文字は民間企業のキャッチフレーズなどにも使われている。
20年後の人口は現在の約4万8千人から約5千人が減る推計だが、約3千人の減少に抑える目標。この数字には寒川南IC周辺の企業誘致や新幹線新駅なども加味されている。都市のあり方の面では寒川神社や中央公園一帯を「にぎわい創出ゾーン」と位置づけた。
基本構想は子育て推進や健康寿命延伸、自然環境保全や都市インフラ最適化などの柱があり、中でも自然災害や特殊詐欺対策では「常に最悪の事態を念頭に置く」「従来の防災の範囲を超えた対策を進める」など、強調した文言となった。
初の総合計画半世紀前も構想あった
半世紀ほど前に作られた初の総合計画(昭和45年)を開くと、今の寒川を見ているかのような構想も読み取れる。道路構想の地図には相模川沿いに「第3外郭環状線」(圏央道)が描かれている。町の開発に合わせた「循環バス」導入や、小中学校完全給食実現のための「給食センター」整備も提言。鉄筋コンクリート平屋造り(4500食提供)と具体的に打ち出されている。これから約30年後にコミュニティバス(現もくせい号)が走り始めた。令和5年度の小中給食実施を目指して、給食センターの設計も進められている。
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